近代ヨーロッパ探求 鉄道
本日、オーテピアで読んだ本はこれです。ミネルヴァ書房「近代ヨーロッパ探求 14 鉄道」。イギリスから始まる鉄道の歴史を解説した本で、価格は5,000円。
鉄道はイギリスから始まります。馬車の置き換えが旅客鉄道になっていきます。フランスやドイツも、イギリスの後に鉄道が建設されますが、基本的にイギリスの援助や投資によってつくられています。
イギリスを始めとするヨーロッパの鉄道は、馬車の置き換えなので、コンパートメント方式になりました。一方、アメリカの鉄道は、蒸気客船の置き換えのため、オープン座席式になったそうです。
ちなみに、イギリスではレイルウェイ、アメリカではレイルロード。レイルウェイは個人の所有物、レイルロードはみんなのものという価値観の違いがあるそうです。
ヨーロッパなど先進地域では都市間をつなぐために作られた鉄道ですが、植民地ではもっぱら資源産地と積出港をつなぐために鉄道がつくられたそうです。
ドイツで鉄道がつくられ始めたのは、ドイツ統一前のこと。ドイツの歴史と鉄道の歴史が詳しく語られるところなど、とてもおもしろい本でした。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 岩波新書 プラハを歩く を読んで、プラハにより魅力を感じるようになった。コロナ禍で今年は中止せざるを得なかったが、ふたたび海外旅行ができるようになったら、ぜひプラハを訪れよう。(2020.07.04)
- 全卓樹(ぜん・たくじゅ)著「銀河の片隅で科学夜話」朝日出版社(2020.03.29)
- 茂木健一郎著「「いい人」をやめる脳の習慣」学研プラス(2020.03.29)
- 「司馬遼太郎 対談集 日本人を考える」文春文庫(2020.03.28)
- 小川洋子・河合隼雄「生きるとは、自分の物語をつくること」新潮文庫(2020.03.28)
コメント