「個」の重要性
小澤征爾の本『ボクの音楽武者修行』を先日読みました。
また、NHKの番組で、小澤征爾のインタビュー番組も見ました。
その中で、音楽を作るうえでは、「個」が大事という話がありました。
五線譜に表現された音楽をそのとおりに再現できるようになることが基本だが、それが100%できても音楽にはならない。その上で、自分がその音楽をどのように解釈して、自分なりの表現ができるかが音楽を作ることだ、と言ってました。
会社もそうなんでしょう。
仕組みがあって、そのとおり仕事が進むことが基本ですが、「個」の能力がしっかりしてないかぎりは、会社としての全体の結果も出ないということだと思います。
そうすると「個」の能力を常に向上させるような仕組みというか習慣が必要となります。ところが零細企業では、それが非常にむずかしい。
研修に出すとかいうこと以前に、日々の役割に張り付いてしまっていて、新たな仕事のちょっとした体験もなかなかさせられない。
やらなければ何年たっても能力アップしないわけで、10年たっても20年たっても、「個」の能力が上がってこない。
能力が上がってこないどころか、どちらかというとマンネリで潜在能力も落ちていく。
零細企業がいつまでたっても零細なままで終わってしまうのは、なんかこのあたりが原因のひとつのように思う。さてどうすれば良いものか。